タウンズの皮をかぶったDOS/Vを作る (後編)


             

最終回はケースの工作です。

と言っても
タウンズのケースは大部分がプラスチックで出来ているので、加工は比較的容易でした。


ケース(2) 初に本体内部の仕切やステーをガシガシ切りまくってアプティバマザーの入るスペースを作ります。そうしておいてからマザーを仮止めして面倒なバックパネルの加工をしてしまいます。
 タウンズケースの各パネルはいくつかに分割されているので、作業は楽です。

 写真はケースの後ろのパネルです。今回はケース自体がプラスチックなので、I/OパネルやPCIボード用の開口部、排気用のスリットなどをABSの板で作りました。
 

ケース(1) 成したバックパネルです。本体色に合わせて塗装してあります。

I/Oパネルやサウンド関係の端子部分はこの後アルミのパンチングボードを使ってふたをしてあります。

ケース(3) 各パーツが組み終わった状態です。
写真はケースのサイドパネルのみを外した状態です。(このサイドパネルはワンタッチで外せるので、メンテナンスも非常に楽です。)
タウンズのケースはプラスチック製ですが、電磁波対策のためか裏側全面にメッキが施されています。(写真の銀色に見える部分)

電源の位置は結構悩んだのですが、結局写真のように前方下部、CD−ROMの裏側に落ち着きました。

 

TOWNS/V FDDのベゼルと内蔵スピーカーをケースと同じ色に塗って 

完成したTOWNS/Vです。

HDDやCD−ROMのアクセスランプも当然ながら設置してありますが、一番下のキーボードコネクターやサウンド、ジョイスティック用の端子は穴が開いているだけです。(まあ飾りですね)

 

とりあえずスペックなど

CPU        AMD K6−2/500MHz(100×5)
チップセット   SIS530
メモリ        128MB(PC100SDRAM)
VGA          チップセット内蔵(VRAMはメインメモリーからシェアー 最大8MB)
HDD            シーゲート 2GB(U-ATA33) + IBM 5.1MB
CD−ROM    TEAC製薄型ユニットから改造(?倍速)
PCIスロットル 空き×2(LANガードで一つ使用) 
サウンド       ESS音源チップオンボード
電源       145W    

使った感じは、まずまずです。
ネットやビジネスソフトを使う分には特にこれと言って不満のないマシンになっていると思います。
(さすがに3Dゲームとかは非力さを感じますが)

あと、意識してはいなかったのですが、結構静かなマシンになっているのに驚きました。
これは小容量な電源と、ケースが一部二重構造になっている点、フロントパネルにで〜んとCD−ROMがあって遮音効果が高いなどが影響しているのかも知れません。(もしかしたらうちで一番静かなマシンかも)   


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