ほんわかストラップ制作日記  

 

4月某日 忙しかった2月3月をやっとこなしてぼけーとしていたおいらに一通の制作依頼が届いた。

依頼内容はこれ → http://hisa.xrea.jp/内 「ほんわかストラップ」

ホームページ制作ではお世話になった木下氏の依頼なのでむげに断れないし

ちょうど次の仕事にストップがかかってしばらく閑が続きそうなので作ることになりました。

ついでにこれの制作過程というか方法を、しばらく更新をさぼっていたホームページのネタにしようと思います。

(難しい単語というか用語が出てきますがご容赦ください)


これは原型です
今回はスカルピーというオーブンで焼くと堅くなる造形粘土を使っています。

大まかな形(頭・胴・座布団)を作っていったん焼いた後、耳・手などをくっつけてからまた焼きます。

スカルピーは堅くなれば削ったり磨いたり出来る便利な粘土です。(その分ちょっとお高め)

今回はイラストの立体化なので下手に図面を描かずにイメージで直に作ってあります。
全体の大きさは3センチぐらいとの依頼があったのですが携帯用のストラップにすると言うことなので、少し縮めて27ミリくらいにしました。

原型を仕上げてサーフェイサーを吹いた状態です。

(この間パテをもったりヤスリで磨いたりの行程がありますが写真を取り忘れてしまった)

複製するための型取り前の状態です。

油粘土に埋めてから周りを囲って半分型取りして、シリコンが硬化後のこり半分を型取りします。

型取りにはシリコンのKE12番を使いました。

シリコン硬化後、テストで(抜け具合とゴミ取りのため)プラキャストを流してキャストが固まった後、型を割ってみた状態です。

今回は小さい物なので流し込み口や空気逃げなど設けず、両面に流して半分硬化した頃合いで型を合わせる方法を採っています(これをタイヤキ方式と呼ぶ)。

抜き終わったパーツ群

大まかに合わせ目のバリを研いた状態です。

ここでは5個分の部品しかありませんが、気泡が入ったり合いがうまくいかなかった物など、このほかに倍くらいの不良品が出ています。

パーツ個々に竹串を刺して、パテ→磨き→サーフェイサー(グレー・傷埋め)→サーフェイサー(ホワイト・塗装下地)→塗装(白→ピンク→オレンジ・緑)の処理をして行きます。

うちの奥さんはこの状態を見て「また焼き鳥を作ってる」と言います。

塗装が終わって目・鼻に墨入れして部品単位で完成した状態です。

各パーツを接着してから表面保護のためにクリヤーを吹いて、てっぺんに金具を着けて完成です。

(でも模型用の塗料なので剥がれるときは剥がれるんだろうなぁ)

試しにおいらの携帯につけてみました。

まだちょっと大きかったような気がするのは、気のせいということで・・・。

おまけ

メッキバージョンです。

抜きに失敗した物で作ったのでぶつぶつの気泡とか見えていますが、まあ愛嬌ということで・・・

 

 

追加

ちょっと前に依頼があった追加分がやっと完成。

でもつくずくおいらって量産に向いていないと言うか、先行した初期ロットよりかなりクオリティーが落ちてるなぁ。(木下氏には申し訳ないが)

もっとも同じ物を大量に作るのが嫌いだから今の仕事をやっているとも言えるんだが・・・

今回のものはピンクがちょっと濃くなってしまいましたが、まあそれは手作りということで。

 

量産型ほんわか

まあ原画のイメージと多少違っているかもしれませんがそこは勘弁していただくとして・・・

ご意見ご質問等のある方はメールにてお願いします。

(そこのあなた画像を拡大してみたりしては行けませんよ 嗚呼あらが目立つ!)
(ちなみにこのページは拡大画像はありません)


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